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Posted by ミリタリーブログ  at 

2011年01月14日

実銃 本当の警備とは2

その2アリゾナの原発では簡単なシィミレーションで
複数のグループが潜入を試み余りにもダメダメな所が浮き彫りになり、所長が焦り我々の友人を通じて以来があった、何が有ってもテロリストからこの施設を守りたい、が彼の希望である。私達が必ず初めに言うのは皆さんの協力がないと成功はしない、何があろうとも必ず指示には従ってくださいである。

 まず初めに従業員全員の顔合わせと簡単なブリーフィングを行う、お互いに顔を知ることは大切な事で知らない人が敷地内にいれば直ぐに分かるようになる、どんな人間でも注意が必要で、「今この瞬間にここにいる我々でも注意が必要だと告げる」これから一切原子力発電所で働いている事を口外しない。「これによりテロリストからダーゲットととして私生活で狙われる可能性が大きく減り、車に隠れて施設への侵入や爆弾車などに仕掛けられる可能性を極力減らす。」出来ればナンバープレートを年に数回同じ車でも変更する。(アメリカではナンバープレートを変更する事が容易である。)車は車庫にいれ必ずセキュリティーのアラームを作動させる、実はアリゾナの多くの家にはガレージが有り多くの人がガレージに入れると安全だと思い車の鍵をかけないものが多い。そして出勤の際は必ず変わった事が無いかチェックをする。

たかが1,2分の事で自分自身と家族、そして施設を守り事が出来る。いずれも大したお金もかからず効果的な方法だが施設で働く者達のやる気しだいである。

しかし言っただけでは中々実行は難しい、そこで我々は仕事の出勤の際のチェックでトランクを開けさせこっそりトランクの中に紙を張っていった、そこには「必ず明日この紙を捨てずに持ってゲートを通過して自分がサインして警備員に渡すと書かれた物だ。」この方法で施設に出入りするものに自分の事は自分でやる事を徹底させる。以外にもこの方法のおかげで皆のセキュリティーへの意識と大切さが分かり家や車のセキュリティーアラームなどの使用率が60%ぐらいからホボ%100になった、これはセキュリティーの意識が高まった事と安い業者を見つけて車のアラームや家のアラームの設置を進めたからである。そう警備の第一目標はそこに働くもの全員の意識改革にある。

ここからは我々のような人間の活躍になる、警備員の訓練や新しい装備の導入使い方などハイテク装置からハイテク装置の欠点などそれに対応できるバックアッププランなど多くの壁を作り上げ進入を阻止する。ココで言う壁は物理的な壁以外レーダーや人や犬による監視も含まれる。

イラクで行われた自爆テロ対策には沢山の軍用犬や爆発物専門に訓練された犬の他に、ただのその辺のワンちゃんも実は初期には参加している、そのまま爆発物探知犬になった犬も多い「簡単に言うとテロリストは検問の犬が、ただのワンちゃんだろうが本当に訓練された犬であろうかなど分かるわけも無くテロリストは犬のいる検問所は避ける傾向がある。」(彼らテロリストも作戦を成功させる為に出来るだけリスクの少ない所を選んで通過する。)

ほんの数ドルの餌と訓練でこれほど効果のある自爆テロ対策は無い、無論本格的に訓練された犬は数百メートル先から爆弾を発見する事が出来る。人間には決して出来ない業だ。

こんな経験から私にとってワンちゃんは非常に役に立つ相棒である。人間が気が付かないにおいを嗅ぎわけ敵か味方かまで解る訓練された犬は重要箇所には無くてはならない存在である。警備には必ず同行させて損の無いパートナーである。そしてワンちゃんは攻撃にも防衛にも使える賢い仲間なのだ。

ゲートでの犬の訓練は先ず犬が楽しいと思わせる事が大事で遊びの中からこの仕事は楽しい!しかもご褒美ももらえるウマウマだ、など彼らが喜ぶ事をして成功するとほめる、基本はこれの繰り返しでアリゾナの場合コンクリートが暑いので朝の出勤前には道に水をまき犬たちに靴を履かせる、靴を履かないと犬たちの足が熱くなり仕事に集中できないからだ。できるだけ彼らが働きやすい環境を作るのは人間の役目だ、彼らは賢いが水を自分で撒く事や靴を自分で履くことは出来ない。

つづく



  


Posted by 黒猿。  at 11:57Comments(3)セキュリティーの運用